「ちりも積もれば山となる」とは言ったもの。
電気代、水道代、ガス代などの水道光熱費を
筆頭に、小さな節約の積み重ねは
やがて家計に大きくかかわってくる。
せっせと節電や節水に励んでいる人も
多いだろう。しかし、なかには本当に
節約になるのか、あやしい方法も…。
●1)
冷蔵庫はスカスカ、冷凍庫はぎゅうぎゅうにするとよい
⇒ホント!「冷蔵庫は中身がパンパンになるほど冷却効率が悪くなり、電気代も
かさみます。必要な食材が見つからずドアの開閉時間が長くなる
デメリットもあるため、庫内にものを詰め込むのはオススメできません。
一方、冷凍庫は隙間なくぎゅうぎゅうにするのが正解!冷凍された食材がお互いに
保冷剤の役割を果たすので、庫内温度が上がりにくく余計な電気を消費しません」
●2)
冷気を逃がさないよう、冷蔵庫内にビニールカーテンをつける
⇒ホントでありウソでもある「スーパーの生鮮食品売り場のように冷蔵庫にカーテンをつけると冷気が
逃げるのを防ぐ効果はありますが、家庭用冷蔵庫の場合、使い方によっては
節電にならないことも。カーテンがジャマで食材が取り出しにくくなり、
“パッと開けてパッと閉める”ができず開閉時間が長くなってしまうことも
あるからです。まずは、冷蔵庫の上に電子レンジを置かないなど、
放熱を促す工夫をしたほうが節電効果は高いでしょう」
●3)
エアコンはつけっぱなしにせず、こまめに消す
⇒ウソ!「設定温度まで下がったら一度消し、暑くなったらまたつける…
これは間違った使い方です。エアコンは起動時の消費電力量が
1kWh(1000Wh)ほどで、その後ゆるやかに電力量が下がります。
設定温度まで達した後の消費電力量は100~200Wh。
一度オフにして再び冷やし直すより、温度を保ったまま
アイドリング運転させたほうが電気代はお得です。
つけっぱなしで外出する場合も、カーテンを閉めておけば
1時間程度の電気代は4~5円しかかかりません。
エアコンは、ズボラな人にやさしい家電なんですよ」
●4)
蛇口をほんの少しだけひねって溜めた水は、水道代がタダ
⇒ウソ!「これは紛れもなく都市伝説。このウワサが出回るようになったのは、
昭和40年代頃まで水道メーターの性能が今ほどよくなかったことと
関係しています。現在のメーターは、わずかな水漏れですら
しっかりカウントするほど精巧。一晩かけて洗面器いっぱいに
水を溜めたところで、全部しっかり請求されます!」
●5)
PCはスリープモードにせず、毎回シャットダウンする
⇒ウソ!「PCは起動時にもっとも電力を使います。1~2時間ほど作業を
中断するくらいであれば、その都度シャットダウンするよりも、
スリープモードで待機させておいたほうが省エネになります。また、一定時間
キーボードやマウスに触れないとスクリーンセーバーが作動する設定も
解除すべき。使用しない間は画面が真っ暗になるスリープモードと違い、
映像が動くスクリーンセーバーはかえって電力を使ってしまいます」
●6)
蛍光灯はつけっぱなしのほうがいい
⇒ウソ!「“蛍光灯を何度もつけたり消したりすると、ものすごく電力を消費する”と
昔から言われていますが、これはただのイメージにすぎません。
確かに点灯時、一時的に電力が上がる仕組みではありますが、
電気代に影響するほどではないので安心して。人のいない場所は
こまめに消す。シンプルな節電を徹底しましょう」
●7)
野菜をゆでる時はガスよりも電子レンジを使う
⇒ホント!「レンジのほうが調理時間が短く済むため、ガス代の節約になります。
省エネルギーセンターの検証によると、毎日野菜をゆでる場合、
ほうれん草などの葉野菜は年間で約860円、ブロッコリーなどの
果菜は年間で約930円、ガスよりレンジを使ったほうがお得との
試算が出ています。少量だけ使いたい一人暮らしであればなおさら。
洗い物も減り、水道代の節約にもつながります」
コツコツ実践していた節約術が、実は意味のないものだった…
なんてこともあるかも。哀しい努力を続けぬよう、
今一度見直してみることをオススメしたい!
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